不眠症と一口で言っても症状は様々です。
医師は患者の症状によって処方する薬を変えているので、患者は具体的な自分の症状をしっかりと伝えなければいけません。
医師が処方してくれる睡眠導入剤にも安価なジェネリック薬があり、ジェネリック薬を使うかどうかで経済的に大きな差が出ます。
ジェネリック薬のよく使われている睡眠導入剤を紹介します。
- 1、安価なジェネリック薬への切り替えを考えよう
- 2、睡眠の特徴を知って自分の症状に合う睡眠薬を選ぼう
1、安価なジェネリック薬への切り替えを考えよう
ある主成分を使って最初に開発された薬を『先発品』というのに対して、その成分の特許が切れた後(約20年後)に、他のメーカーが同じ成分を使って製造した薬を『ジェネリック薬(後発品)』と呼びます。
先発品と同じ有効成分を使っているので、同じような効果が得られ、開発のための莫大な費用を抑えることができるため、2割〜7割の安価で売られています。
持病で薬を常用する人にとって、医療費を抑えることができるのでジェネリック薬は魅力的です。
副作用についても先発品と変わらないと言われています。
日本でも少子高齢化の課題ともなっている医療費削減のため、諸外国にならい、政府主導でジェネリック薬に切り替える方向へと進んでいます。
アメリカ、イギリス、フランスなどでは約70%が後発品です。
2、睡眠の特徴を知って自分の症状に合う睡眠薬を選ぼう
日本人の5人に1人が不眠症で悩んでいると言われています。
「寝つきが悪い」、「夜中に何度も目がさめる」、「早朝に目が覚めてしまう」など、症状は様々です。
症状に適した薬を処方してもらうためには、自分の症状をしっかりと伝えることが大切です。
睡眠導入剤の中でジェネリック薬も製造されている、人気の高い薬を紹介していきます。
即効性や持続時間、効果の強さ、価格、副作用などを考慮し、最適な薬を服用するようにしましょう。
薬の作用を知るために切り替えは1種類ずつにすると良いです。
【マイスリー】
『マイスリー』は効き始めるのが早いので、寝つきが悪い人に効果的です。持続時間は3〜4時間です。
多くの製薬会社が『マイスリー』の後発品を発売しており、6割程度の価格で購入できます。
【ハルシオン】
『ハルシオン』も同様に効き目が早く、服用してから15〜20分も経てば眠気を感じることができます。即効性に優れ、強い効き目があります。
入眠障害に効果があり、効き目が強い分、副作用も強いので依存症に注意する必要があります。
後発品は3分の1程度の価格で購入できます。
【サイレース】
『サイレース』は即効性も持続性もあり、入眠障害に効き、ぐっすりと眠ることができるので、寝つきが悪く、夜中に頻繁に起きてしまう人に適した薬です。
効果が強いので依存症に注意しましょう。
後発品は3分の1の価格で購入することができます。
【ベンザリン】
『ベンザリン』は脳神経を落ち着かせ、不安や緊張を和らげるのに効果的です。
長時間持続するので夜中に目が覚めてしまう人に適しています。
眠っている間だけではなく、起きている間も不安を取り去る効果があります。
後発品はおよそ半額で購入できます。
自分に合った睡眠導入剤を服用できるように、自分の不眠症状をしっかりと把握しておきましょう。
ジェネリック薬に切り替えることで、医療費を大幅に節約することもできるのでオススメです。
今回は、睡眠導入剤を安価なジェネリック薬に切り替える際に知っておきたいことについてまとめさせていただきました。